http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170707/k10011047871000.html

活発な前線の影響で九州北部で断続的に非常に激しい雨が降っています。
九州北部では、8日にかけて非常に激しい雨が降り、雨量がさらに増える
おそれがあり、気象庁は、記録的な豪雨の被災地を中心に土砂災害や
川の氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒を続け、早めの安全確保を
呼びかけています。

気象庁によりますと、西日本に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が
流れ込んで前線の活動が活発になり、九州北部では福岡県などで断続的に
非常に激しい雨が降っています。

一時、特別警報が発表された福岡県や大分県などの九州北部では、
5日から記録的な豪雨となっていて、午前9時半までの48時間に降った
雨の量は、福岡県朝倉市で593.5ミリ、大分県日田市で415ミリ、
佐賀県白石町で363ミリと最大で平年の7月1か月分のおよそ1.7倍に
達しています。

また、熊本県でも南小国町で309.5ミリ、熊本市で208.5ミリなどと
平年の7月1か月分の半分程度に達しています。これまでの雨で、福岡県と
大分県、熊本県、それに山口県では土砂災害の危険性が非常に高まり
自治体が避難勧告を出す目安とされている「土砂災害警戒情報」が
発表されている地域があります。

前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む状態が続くため、西日本では
8日にかけて広い範囲で大気の状態が不安定になり、九州と山口県を中心に
局地的に雷や突風を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る
見込みです。8日朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで、九州北部で
250ミリ、山口県で200ミリ、九州南部で150ミリ、四国と中国地方で
100ミリと予想されています。

気象庁は、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒を続けると
ともに、今後の雨で新たに危険性が高まる地域があるとして、最新の気象情報や
自治体が発表する情報に注意し早めに避難所に移動するなど、安全を
確保するよう呼びかけています。