G20首脳宣言「保護主義と闘う」明記 対抗措置も容認
2017/7/9 1:06
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC08H2F_Y7A700C1MM8000/

 【ハンブルク=竹内康雄】ドイツのハンブルクで開かれている20カ国・地域(G20)首脳会議は8日、首脳宣言を採択して閉幕した。宣言では「保護貿易主義との闘いを続ける」と明記したが、トランプ米政権に配慮し、不公正な貿易慣行に対し対抗措置を取ることを容認した。地球温暖化対策では国際枠組み「パリ協定」の離脱を決めた米国と他国との深い溝が鮮明になり、G20を核に据えた国際協調の枠組みは大きな岐路に立たされた。

 宣言は「開かれた市場を維持する」とし、反保護主義の大原則を打ち出した。英国の欧州連合(EU)離脱決定やトランプ大統領選出などで保護主義的な動きが広がる中、G20の結束を示した。ただトランプ氏の主張も受け入れ、不公正な貿易相手国に対しては関税引き上げといった「正当な対抗措置」を取ることを認めた。G20の宣言としては異例の記述だが、「不公正な貿易措置」の定義は曖昧だ。

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