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[ハンブルク 11日 ロイター] - メルケル独首相は11日、英国が欧州連合(EU)から離脱(ブレグジット)した後にEU在住の英国人が本国に送還される恐れはないとの考えを明らかにした。

メルケル首相はバイエルン州での財界人会議で講演。英国のメイ首相が6月、英国に住むEU市民の在住権をEU離脱後も保護することを提案したことに触れ、「われわれも(EU在住英国人に)概ね同等の権利を与えるつもりだ」と語った。

一方、係争発生時にどの裁判所を管轄とするかを決める必要があり、同案件こそ「話し合うべき重要な課題の一つ」だとした。

欧州中央銀行(ECB)の金融政策については、依然としてドイツが望む状態に戻っていないとの考えを示した。首相がECBの金融政策について言及するのは異例。

メルケル首相は「ECBの金融政策については、まだわれわれが望む状態に戻っていない」と述べた上で「すべてのユーロ圏加盟国が再び成長に向かっているのは朗報だ。何百万人もの新たな雇用が生み出されており、われわれの向かう道が正しいことを示している」とした。

2017年 7月 12日 1:25 AM JST