0001みつを ★
2017/07/13(木) 18:02:12.80ID:CAP_USER96月14日未明にロンドン西部で発生した高層公営住宅「グレンフェル・タワー」の火事で、被害者のうち少なくとも1人が、シアン(青酸)中毒と診断されていたことがBBC番組「ニュースナイト」の取材で分かった。
診察記録によると、12歳のルアナ・ゴメスさんは青酸ガス中毒の症状で治療を受けた。きわめて毒性の高い青酸ガスは、断熱材やプラスチックなどが燃えたことで発生した可能性がある。
ルアナさんの妹と母親も、青酸中毒の恐れがあると手当てを受けた。
母親アンドレイア・ゴメスさんは当時妊娠7カ月で、胎児は亡くなってしまった。
これまでにグレンフェル・タワー火事の生存者3人が青酸中毒の治療薬を投与されたと伝えられていたが、実際の診断は今回初めて確認された。
アンドレイアさんと娘たちは、ロンドンのキングス・コレッジ病院に搬送され、症状の進行を遅らせるため薬物で誘発した昏睡状態で治療を受けた。
アンドレイアさんは4日間意識不明で、ルアナさんは6日間、妹のメガンさんは一週間、昏睡状態にあった。
ルアナさんの退院記録には、「煙吸引による負傷」と「青酸化合物中毒」と書かれている。
息子を殺された
ルアナさんが「青酸中毒」の治療として、ヒドロキソコバラミンの投与を受けたことも書かれている。母娘3人全員が、青酸治療薬を投与されたが、実際に青酸中毒だったと診断されたのは、ルアナさん一人だ。
青酸が体内に入ると、頭痛、めまい、混乱、嘔吐、ひきつけ、呼吸困難などが症状として起きる。大量に吸収した場合は即死もあり得る。
臨床毒物学と救急医療の専門医、ヨハン・グルンドリン医師は、「(青酸ガスは)即効性が非常に高い(中略)浴びる量によっては数秒で死亡することもある」と話す。
「酸素を正常に吸い込むと、人間の細胞はエネルギーを作り出す。しかし青酸を吸収すると、酸素からエネルギーを作り出すことができなくなる」
アンドレイアさんは、断熱効果の低い、より安価な外装材をグレンフェル・タワーに使うと決めた責任者に、強い怒りを抱いている。
「その人が私の息子を殺したんです。普通の状態だったら私は外に出られた。あの子は7カ月で、生き延びられた(中略)けれどもああいう状態だったから、息子は死んでしまった」
夫のマーシオ・ゴメスさんはBBC「ニュースナイト」に対して、22階の家の寝室に炎が達し始めた午前4時ごろ、家族を連れて脱出する決心をしたと話した。
煙が充満した階段を手探りで、息も絶え絶えに降りていく間、何人かの遺体をまたがなくてはならなかったという。
「どれだけ大勢の体につまづいたり、踏んでしまうか、予想していなかった。人の腕や脚を踏み越えて進んだ」
(リンク先に続きあり)
(英語記事 Grenfell survivor was diagnosed with cyanide poisoning)
2017/07/13
写真手前右のルアナ・ゴメスさん(12)が青酸中毒と診断された
https://ichef-1.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/10BA9/production/_96912586_grenfambetter.jpg