7/16(日) 0:04配信

 女子が教育を受ける権利を訴えて、ノーベル平和賞を受賞したパキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(20)が、過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点だったイラク北部モスルからの避難民が暮らすキャンプを訪問し、困難な環境で勉強を続ける子どもらを激励した。

【写真】イラク北部アルビル郊外の避難民キャンプで子どもたちと面会したマララさん(左)、(国連難民高等弁務官事務所〈UNHCR〉提供)

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、マララさんは11日、イラク北部アルビル郊外のハサンシャム避難民キャンプを訪問。「教育を受けることは基本的な人権。今と将来の子どもたちを守るために必要だ」と訴えた。

 人口200万人のイラク第2の都市モスルは3年にわたり、ISに暴力と恐怖で支配され、子どもたちの多くは学校に通えなかった。マララさんと面会した13歳の少女は「マララさんは希望の源で、困難を乗り越える気持ちを与えてくれた」と語った。

 モスルからの避難民は90万人以上に達する。キャンプの子どもたちは、最高気温が50度にのぼり、本や文房具も足りない厳しい環境で勉強を続けている。(アルビル〈イラク北部〉=渡辺丘)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170716-00000001-asahi-int