産経ニュース、2017.7.16 17:01更新
http://www.sankei.com/life/news/170716/lif1707160034-n1.html

 富士山で7月上旬、沖縄に勤務する米海兵隊員5人が高山病で倒れた20代の女性を救助した。Tシャツとつえで担架を急ごしらえし、短時間で搬送。日頃の鍛錬を生かした。関係者は「息の合った迅速な対応に深く感謝する」(山梨県)としている。

 3日、5人は米独立記念日に合わせた休暇で登山に訪れていた。下山途中の7合目付近で、助けを求める男性に気付いた隊員が駆け寄ると、道の脇で娘とみられる女性があおむけに倒れ震えていた。

 クリストファー・エムス伍長(22)は6合目の施設まで駆け降り、運搬車を手配。「一刻も早く運ばなければと思った」と振り返る。隊員らは着ていたTシャツを脱ぎ、持っていた金剛づえ2本に通し即席の担架を作成。隊員4人が約20分で6合目の施設まで女性を運んだ。女性は無事回復したという。