山本一太 自民党参議院議員(4期)

「最近の内閣支持率急落という現象を、単に『偏向報道をする一部のメディアが世論を扇動したことが原因』みたいに捉えるのは間違っている。
真面目に生きている一般の国民の感情や感覚を侮るようなことがあれば、自民党は次回の選挙で手痛いしっぺ返しを喰うことになるだろう。」

「安倍政権と自民党を取り巻く状況は、皆が思っているより深刻だと感じている。
国民からの信頼を回復するためには、各分野の政策で引き続き実績を示していくと同時に、政府(=安倍総理)と自民党が謙虚に説明責任を果たしていく必要がある。
実績と丁寧な説明。この両方をやらなければ、内閣支持率はなかなか戻らない。そう考えている。」

内閣支持率と不支持率の逆転で跳ね上がった安倍政権に対する地元選挙区の「逆風体感指数」

今朝の新幹線で地元に入った。同じ車両に尾身朝子衆院議員を発見。相変わらず、真面目に選挙区を回っているようだ。

 2人で少し話をした。内閣不支持率が5割近くになると、地元の「逆風体感指数」は一気に跳ね上がる。朝子さんも苦労している様子だった。あちこちで厳しい言葉を浴びせられたとのこと。

 この週末、それぞれの選挙区に戻った議員たちも、有権者の厳しい雰囲気をヒシヒシと感じたに違いない。
とりわけ苦しい選挙を経験していない(=選挙基盤が固まっていない)自民党の若手議員たちが、初めての逆風(?)を前に「必要以上に動揺している」可能性は十分ある。

ウェブ番組「直滑降ストリーム」の視聴者数が3割減!?ここにも東京都議選(自民党への逆風)の影響が

 自民党内に「本当の危機感」というものが感じられない。(ため息)きっと「一強多弱」の状態に慣れ切ってしまったからだ。2008年(政権交代)の記憶が、すっかり風化してしまったかのようだ。

 人間は試練がなければ進化しない。政治家だってそうだ。繰り返し言うが、過度の「一強多弱」は、いろいろな意味で不健全だ。

 個人的には、野党が(どんな形でも)次の衆院選挙の前に(ちゃんとした)「政権の受け皿」を作るべきだと考えている。そうすれば1人1人の自民党議員が死に物狂いで努力する。そうなって初めて、切磋琢磨出来るのだ。

群馬で拾い集めた安倍政権に対する世論?長年の自民党支持者ほど厳しい?!

 予想外だったのは、長年の自民党支持者が安倍政権に対して強い不満を口にしていたことだ。特に女性から厳しく叱られた。