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 九州北部を襲った記録的豪雨で、大きな被害を受けた福岡県朝倉市では16日、自衛隊や警察、消防などが筑後川や支流の赤谷川付近を中心に、約2000人態勢で行方不明者の集中捜索を実施した。

 福岡、大分両県では計32人が死亡。朝倉市とうきは市で計10人が行方不明となっている。
 不明者の捜索はこれまで自宅周辺が中心だったが、この日は朝から自衛隊員らが棒などを使い、川沿いの草むらなどを確認して回った。しかし不明者の発見には至らず、朝倉市の森田俊介市長は、今後消防のダイバーを使って川の中を捜索することも検討する考えを示した。

 捜索に参加した福岡県警第1機動隊の拝生和臣第2中隊長(42)は大量の流木とがれき、酷暑が捜索を阻んでいると指摘。「(発生から)10日以上がたつ厳しい現状だが、隊員一丸となって一刻も早く行方不明者を発見し、ご家族に報告したい」と話した。

2017年07月16日19時37分

九州北部を襲った豪雨で、筑後川で行方不明者の捜索活動をする自衛隊員=16日午後、福岡県朝倉市
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