海の日の17日、天皇皇后両陛下が神奈川県の横浜港を訪れ、港のシンボル帆船「日本丸」がすべての帆を張る様子をご覧になりました。
「日本丸」は昭和5年に建造され、半世紀余りにわたって船員を目指す実習生の訓練などのため、太平洋を中心に世界の海を旅した大型帆船です。

現在は横浜市のみなとみらい地区に係留され、一般に公開されていて、両陛下は海の日にあわせて行われた「総帆展帆」と呼ばれる、すべての帆を張る様子をご覧になりました。
はじめに、訓練を受けたおよそ100人のボランティアが、号令を合図に高いところで50メートルもあるマストに登って、それぞれの配置につきました。

そして、「海の日おめでとう」と掛け声がかかると、全員で「おめでとう」と声を挙げながら黄色い帽子を振って敬礼し、両陛下は集まった観光客などとともに笑顔で拍手を送られました。
続いて、ボランティアたちが甲板に降りてロープを引っ張ると、29枚の真っ白な帆が1枚1枚張られていき、かつて「太平洋の白鳥」と呼ばれた美しい船の姿が横浜港によみがえりました。

配信 7月17日 12時09分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170717/k10011062011000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007