http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170717/k10011062271000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005

17日は東日本と西日本を中心に晴れて、各地で気温が35度以上の猛暑日となりました。一方、午後からは大気の状態が不安定になり、東北では昼すぎから局地的に猛烈な雨が降ったと見られ、気象庁は土砂災害などに警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、17日は東日本と西日本を中心に強い日ざしが照りつけ気温が上がりました。日中の最高気温は群馬県館林市で37度1分、埼玉県鳩山町で36度8分、大分県日田市で36度2分、愛媛県愛南町で36度ちょうど、東京の都心で35度ちょうどと、各地で35度以上の猛暑日となりました。

このうち、東京の都心はことし初めての猛暑日で、全国929の観測点のうち、およそ6割で30度以上の真夏日となりました。

18日も日中の最高気温は名古屋市と甲府市、鹿児島市で35度と猛暑日が予想されているほか、前橋市と高知市で34度、東京の都心と大阪市で33度と、各地で厳しい暑さが続くと予想されていて、気象庁はこまめに水分や休憩を取り、冷房を適切に使うなど熱中症に十分注意するよう呼びかけています。

一方、上空の寒気の影響で、北日本では大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達しています。秋田県小坂町付近ではレーダーによる解析で、午後2時40分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったと見られ、「記録的短時間大雨情報」が発表されたほか、午後4時までの1時間には岩手県洋野町種市で50ミリ、午後1時までの1時間には北海道新ひだか町の笹山で51.5ミリのそれぞれ非常に激しい雨を観測しました。

秋田県と岩手県では、これまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告を出す目安とされている「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

北日本ではこのあとも1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、特に東北では17日夜にかけて、局地的に1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。

今後、北陸付近からゆっくり南下する前線に暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本と東日本でも大気の状態が不安定になり、局地的に激しい雷雨となるおそれがあります。

気象庁は、雨量が多くなっている地域を中心に、土砂災害に警戒し、そのほかの地域でも急な激しい雨による浸水や川の増水、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。

7月17日 18時06分