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マレーシアで日本企業も参加して建設が進められていた、首都クアラルンプールと近郊を結ぶ鉄道が完成して、17日、全線の開通式が行われ、深刻化している交通渋滞の緩和につながることが期待されています。

この鉄道はマレーシアの首都クアラルンプールを東西に貫き、中心部とその近郊の間およそ50キロを1時間20分余りで結ぶもので、このほど全線が完成しました。

クアラルンプール中心部の駅では17日、マレーシアのナジブ首相も出席して開通式が行われました。あいさつに立ったナジブ首相は「車やバスによる移動と比べて所要時間を大幅に短縮でき、都市部で暮らす人たちの生活を劇的に変えることになる」と述べ、通勤時間の短縮で生産性が向上し、経済活動も活発化すると意義を強調しました。

この鉄道の建設では、三菱重工業が線路を、電機メーカーの明電舎が変電設備などの電力システムをそれぞれ受注しました。このうち、明電舎の老久保敦さんは「東南アジア全体で社会インフラの整備が続いているので、ニーズを取り込んでいきたい」と話していました。

開通した鉄道の利用客は1日当たり最大で40万人に上ると見込まれていて、マレーシアで通勤時間帯を中心に深刻化している交通渋滞の緩和につながることが期待されています。

7月17日 16時57分

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