http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170718/k10011062711000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005

上空の寒気の影響などで広い範囲で大気の状態が不安定になり、新潟県や福島県では断続的に1時間に100ミリ前後の猛烈な雨が降っています。気象庁は新潟県や福島県では、土砂災害や河川の増水などに厳重に警戒し、安全な場所へ避難するなどの対策をとるよう呼びかけています。
気象庁によりますと、上空の寒気や前線の影響で広い範囲で大気の状態が不安定になり、新潟県や福島県には17日夜遅くから「線状降水帯」と呼ばれる発達した帯状の積乱雲がかかり続けています。

新潟県では気象庁のレーダーによる解析で、長岡市栃尾付近で午前3時までの1時間におよそ100ミリ、三条市下田地区付近で午前2時50分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったと見られ、気象庁は災害の危険が迫っているとして、それぞれ「記録的短時間大雨情報」を発表しました。

また、午前5時までの1時間には福島県只見町で87ミリの猛烈な雨が降ったほか、山口県にも発達した雨雲がかかり、午前5時までの1時間には、山口県が美祢市に設置した雨量計で77ミリの非常に激しい雨を観測しました。

新潟県の三条市や燕市、長岡市、見附市、魚沼市などや、福島県の只見町、金山町などには、これまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高まり自治体が避難勧告を発表する目安とされる「土砂災害警戒情報」が発表されています。

新潟県や福島県ではこのあとも、18日の昼ごろにかけて大雨に厳重な警戒が必要です。特にこのあと数時間は、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り、災害の危険性がさらに高まるおそれがあります。気象庁は土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に厳重に警戒し、崖などから離れた場所や川から離れた高台など、安全な場所へ避難するなどの対策をとるよう呼びかけています。

7月18日 5時46分