Committee against Torture
国際連合 拷問禁止委員会
2013年5月29日の第1164回会合

日本に関しての最終報告
Concluding observations on the second periodic report of Japan, adopted by the Committee at its fiftieth session (6-31 May 2013)

精神保健施設(精神科病院等)に対する運用上の制限を定めた精神保健福祉法に反してまた国連締約国代表が
提供した追加情報にもかかわらず、非常に多くの精神障害者及び知的障害者が精神保健施設(精神科病院等)
に自らの意思に反して留置されて(※強制入院)しばしばそれが長期間に渡っていること(※長期入院)に対し、
国際連合拷問禁止委員会はこれまでと変わらず、警告する。

非人道的で人間としての品位を傷つける扱いに相当し得る(精神科病院の)隔離や身体拘束、強制投薬、措置
が頻繁に行われていることに対し、国際連合拷問禁止委員会はさらに警告する。

精神保健ケアの計画に当たり精神障害者に提供されている情報を考慮すると、入院以外の代替手段(入院に代わる手段)
に対する焦点が欠けていることについて、国際連合拷問禁止委員会はこれまでと変わらず、警告する。

最後に、(精神科病院内で)拘束的手法が過剰に使用されていることへの効果的で公平な調査がしばしば欠けている
こと、同様に関連する統計的データが欠けていることについて警告する。