兵庫県加東市立滝野中学校(同市下滝野)で1年生の理科の授業中、水素を扱う実験で爆音が発生し、生徒38人のうち耳に違和感を訴えた18人が病院で診察を受けていたことが19日、分かった。
いずれの生徒にも異常はなかったという。

同校などによると14日午前11時半ごろ、若手の理科教諭をサポートしていた教頭(51)が空き缶に水素と酸素を注入し、火を近づけて音を鳴らそうとしたところ爆音が発生した。
「耳がおかしい」と訴えた生徒18人に養護教諭が聴力検査を実施。うち7人が聞き取りにくかったため、全員を病院へ連れて行ったという。

同校は校長と教頭が18人の家庭を訪問して謝罪。後日、他の20人にも聴力検査を行い、教頭が生徒宅に電話で事情を説明した。
教頭は現在も耳に違和感があるといい「水素の量が多くなってしまった」と説明。同校は「安全に配慮し、二度と起きないように注意する」としている。(桑野博彰)

配信 2017/7/20 06:30
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