2020年東京五輪・パラリンピック開催に向け、警視庁は20日、東京都台東区雷門の公道で、無差別殺傷事件の発生を想定した訓練を実施した。

 警視庁が公道を規制して大規模な訓練を行うのは初めて。

 訓練には約500人が参加。五輪開催期間中に観光客らでごった返す繁華街で無差別殺傷事件が発生したと想定した。

 訓練では、男が人混みに車で突っ込み、車を降りて通行人に拳銃を発砲。10人を死傷させ、五輪関連施設で人質を取って立てこもった。

 事件発生直後に現場近くの雷門交番などから警察官が駆け付け、被害者らを安全な場所に誘導。人質に銃を突き付け施設から出てきた男に機動捜査隊員が発砲し、身柄を確保した。

 上原智明刑事総務課長は「訓練の課題や問題点を抽出し、3年後を見据えてさらなる対処能力の向上に努めたい」と話した。 

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