日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁の記者会見が、ますます「大本営発表」の様相を強めてきている。

日銀は20日、2%インフレ目標の達成時期について6回目の延期を発表した。
記者からの質問に答える日銀の黒田東彦総裁=20日午後
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黒田総裁は記者会見で「物価上昇のモメンタム(勢い)はしっかり維持されている」と強調し、2019年度に目標を達成できるとの見通しを示した。

2%目標は異次元緩和政策の核心と言っていい。黒田総裁は13年4月に就任するとすぐに「2年で達成する」と国民に約束した。
だが修正を繰り返し、今は事実上「6〜7年のうちに」となってしまっている。

黒田総裁の任期は18年4月までの5年間。今回の達成見通しは「19年度ごろ」で、最長で20年3月までだ。黒田総裁のもとでの目標達成を放棄した、ということに等しい。

短期で目標を達成するつもりだったのに、次第に長期化、泥沼化していく。
それでも「成功」と言い続け、達成が難しくなったのに、やり方を変えず、リスクがある方法まで始める。そして絶望的になっても「必ず達成する」と言い募る――。

まるで、第2次世界大戦中の日… (残り:568文字/全文:1012文字)

黒田総裁は物価伸び悩みについて弁明を繰り返してきた
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配信 2017年7月21日01時38分
朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK7N6503K7NULZU01D.html

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