東洋ゴム工業(兵庫県伊丹市)の免震ゴム性能偽装事件で、大阪地検特捜部は27日、免震ゴムを製造した子会社「東洋ゴム化工品」(東京都)を法人として不正競争防止法違反(虚偽表示)で起訴した。

 東洋ゴム工業と、同社の山本卓司・前社長(60)(引責辞任)ら書類送検された18人はいずれも不起訴とした。

 起訴状では、東洋ゴム化工品の元社長や社員らは2014年9月、枚方寝屋川消防組合の新消防本部庁舎(大阪府枚方市)に納入する免震ゴムについて、国の基準に適合しているように偽装した性能検査成績書を施工業者に交付した、としている。

 特捜部は、東洋ゴム化工品の元社長や社員ら10人については違法行為を認定したが、▽(問題を把握後)比較的早い段階で、東洋ゴム工業に報告し、指示を受けようとしていた▽社内処分を受けた――などとして起訴猶予とした。

http://yomiuri.co.jp/national/20170727-OYT1T50136.html