0001みつを ★
2017/07/29(土) 04:07:33.73ID:CAP_USER9[ニューヨーク 26日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米フェイスブック(FB.O)はマディソン街以外にも目を向けるべき時に来ている。26日発表した第2・四半期決算は、20億人のユーザーにアピールしようとするブランドが増え、利益が予想を上回った。
しかし、急激な売上高の伸びは落ち着きつつあり、広告に占めるモバイルのシェアにも限りがある上、規制当局は同社の支配力への監視を強めている。
確かにフェイスブックは絶好調だ。第2・四半期の純利益は71%増。1株利益は1.32ドルでアナリスト予想を難なく上回った。株価は最高値を更新、年初来の上昇率は44%に迫った。売上高は約45%の増加と予想に達した程度だったが、同社幹部がここ数カ月、足元の広告減速を警告していたことを踏まえると、大した成果と言ってよい。
Jennifer Saba
[ニューヨーク 26日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米フェイスブック(FB.O)はマディソン街以外にも目を向けるべき時に来ている。26日発表した第2・四半期決算は、20億人のユーザーにアピールしようとするブランドが増え、利益が予想を上回った。
しかし、急激な売上高の伸びは落ち着きつつあり、広告に占めるモバイルのシェアにも限りがある上、規制当局は同社の支配力への監視を強めている。
確かにフェイスブックは絶好調だ。第2・四半期の純利益は71%増。1株利益は1.32ドルでアナリスト予想を難なく上回った。株価は最高値を更新、年初来の上昇率は44%に迫った。売上高は約45%の増加と予想に達した程度だったが、同社幹部がここ数カ月、足元の広告減速を警告していたことを踏まえると、大した成果と言ってよい。
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同社が売上高のほぼすべてを広告で稼ぐことを考えると、広告が鈍化すれば痛手だ。モバイル広告の伸びは特に大いが、広告収入全体に占める割合や今では87%に達し、1年前から3%ポイントも上昇した。
eマーケターによれば、世界のデジタル・モバイル広告市場に占めるシェアは、フェイスブックが23%と、グーグルの35%を下回っており、フェイスブックに一段の成長余地があることを示唆している。ただ、今後深刻なトラブルに発展しかねない問題も見え隠れしている。欧州の反トラスト当局は、ハイテク大手に目を付けており、先月はグーグルに過去最高の27億ドルという制裁金を科した。こうした流れの中、米当局も両社の競争上の優位性を巡って監視を強める可能性がある。
フェイスブックは現状にとどまってはいない。第2・四半期は費用が33%増加、積極的な投資を行っていることが分かった。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は26日のアナリスト会見で、人工知能(AI)の利点を盛んに宣伝した。AI脅威論を展開する米電気自動車大手テスラ(TSLA.O)のマスクCEOとは違い、ザッカーバーグ氏は、ニュースフィードにおける「偽ニュース」のあぶり出しや、広告に反応しやすい消費者の特定など、AIの潜在性を評価している。フェイスブックは3年前、20億ドルを投じオキュラスを買収したが、ザッカーバーグ氏は今回、バーチャルリアリティにはほとんど言及しなかった。
グーグルの親会社のアルファベット(GOOGL.O)は、自動運転車などの分野で多額の投資を行っており、アマゾン(AMZN.O)はクラウドサービスを大きな収入源に育て上げた。フェイスブックは、業界でほぼ頂点に立った現在、別のチャンスを模索し始めてもよい時期だ。
Jennifer Saba
●背景となるニュース
*フェイスブックが26日発表した第2・四半期決算は、売上高が45%増の93億ドル。純利益は39億ドル(1株当たり1.32ドル)で、前年同期の23億ドル(同0.78ドル)から増加した。アナリスト予想は、売上高が92億ドル、1株利益が1.13ドルだった。
*6月のデイリーアクティブユーザー(DAU)は平均13億2000万人で、前年同月比17%増加した。
2017年 7月 27日 4:06 PM JST