0001あな ★
2017/07/29(土) 10:14:01.04ID:CAP_USER92017.7.29 07:04
九州北部豪雨では土砂崩れなどに巻き込まれ、これまでに35人の死亡が確認された。
うち32人が犠牲となった福岡県では、30人以上の警察官が身元特定作業に関わった。通院先が
分かる記録や顔写真など、特定に必要な資料が流されるなど難航することもあった。指揮した
県警捜査1課の古江昌親検視官室長(54)は「早く遺族の元へ戻したいという思いを支えにした」
と振り返った。
豪雨発生後、県警は各部署から応援の警察官を現地に集め、夜間対応もできる態勢を取った。
遺体が見つかれば、法医学者と一緒に死因を調べ、身元特定の作業に入る。遺体の損傷が激しい
場合はDNA型鑑定が中心となるが、家ごと流され避難した家族と連絡が付きにくい場合、
DNA試料の受け取りが遅れることもあった。特定には、通常より時間がかかることが多かった。
被害の大きかった地域では血縁関係のある人同士が不明になっているケースもあり、型の似た人と
間違えることのないよう、体の特徴や治療痕などを詳細に調べた。古江氏は「早くご遺体を
戻したいと思いつつ、取り違えがあってはならないと慎重に進めた」と語った。
東日本大震災や熊本地震の応援に入った警察官の経験も生かすようにした。遺体は泥を丁寧に
拭い、きれいな状態にして遺族と対面してもらうよう心掛けた。
福岡県内では依然6人の行方不明者がおり、現場周辺では県警、消防による捜索が続く。
古江氏は「今後も家族の立場に立った対応をしていきたい」と力を込めた。
http://www.sankei.com/region/news/170729/rgn1707290006-n1.html