【ワシントン=山本貴徳】日本政府が米国産などの冷凍牛肉に緊急輸入制限措置(セーフガード)を発動することについて、米国のパーデュー農務長官は28日、声明を出した。

 「米国産牛肉の販売に逆風となり、米国の対日貿易赤字が増えることを懸念している。農産物における日本との貿易関係を害することになる」と日本の対応を批判した。

 パーデュー氏は米国産牛肉の価格が上昇することなどを通じて、「日本の消費者にもマイナスの影響をもたらす」とも指摘した。

 米トランプ政権は巨額の対日貿易赤字が雇用を奪っていると問題視しており、セーフガードの発動は今秋にも開かれる日米経済対話の焦点となる可能性がある。
http://yomiuri.co.jp/economy/20170729-OYT1T50112.html