産経ニュース、2017.7.29 21:48更新
http://www.sankei.com/life/news/170729/lif1707290046-n1.html

 「どうして『28℃』?」「室温管理の目安です」。環境省は、室温28度でも快適に過ごせるよう軽装を呼び掛ける「クールビズ」の紹介サイトを全面リニューアルした。今春、28度の数字を巡り「不快に感じる」「根拠がない」といった意見が報道されたことを受け、冷房を適切に使用して節電を目指すクールビズの取り組みを丁寧にPRする狙いだ。

 サイトでは、室温28度は「冷房の設定温度のことではありません」と強調。室内にいる人の体調や窓からの日差しの強さなどを考慮し、無理のない範囲で室温を管理する際の目安にしてほしいと訴えている。

 例えば、冷房の設定温度を28度にしても室温がそこまで下がらない場合は、設定温度をさらに下げてOK。あくまでも部屋を冷房で「冷やしすぎない」ための目安だとしている。

 軽装を促す理由として、「上着を脱いでネクタイを外すと体感温度が2度下がる」との知見も紹介。省エネルギーセンター(東京)が平成17年に行った実験によると、室温26度でスーツ姿の人と、室温28度でノーネクタイの人が感じる暑さの感覚はほぼ同じだったという。