0001あな ★
2017/07/31(月) 03:43:43.21ID:CAP_USER97月30日 20時33分
南米ベネズエラの政府は、国内外の反対にもかかわらず、新しい憲法を制定する制憲議会の選挙を
強行し、日本時間の30日午後7時から投票が始まりました。野党側は選挙をボイコットし、
政府と反対派との対立が一層、激しくなりそうです。
ベネズエラではハイパーインフレや物不足が続いて反米左派のマドゥーロ大統領の退陣を求める
声が収まらず、野党側が多数を占める議会と大統領が対立しているほか、頻発する反政府デモと
治安部隊の衝突で110人以上の市民が死亡しています。
こうした中、マドゥーロ大統領は「平和を実現するため憲法を変える必要がある」として、新しい
憲法を制定する制憲議会を招集することを一方的に決め、30日午前6時(日本時間の30日
午後7時)から制憲議会のメンバー545人を選ぶ投票が始まりました。
ベネズエラでは、18年前、当時のチャベス大統領が制憲議会を招集し、対立する議会から権限を
奪ったことがあり、マドゥーロ大統領にも同じ思惑があると見た野党側は、今回の選挙への
立候補や投票をボイコットしました。
また、アメリカがベネズエラの閣僚らを経済制裁の対象にするなど、各国からも選挙の実施に
反対する声が上がっていました。
それでもマドゥーロ大統領が選挙を強行したことから、野党側は投票日に抗議デモを行う予定で、
双方の対立が一層、激しくなりそうです。
投票は日本時間の31日午前7時で締め切られ、即日開票されます。
ベネズエラの制憲議会とは
ベネズエラのマドゥーロ大統領は、ことし5月、「国の平和を実現するためには憲法を変える
必要がある」などとして、突如、新たな憲法を制定するための制憲議会を招集すると発表しました。
制憲議会のメンバーは545人で、選挙では、選挙管理当局の審査を通過した6000人余りの
候補者の中から各自治体の代表が選出されるほか、学生や労働者、それに先住民など社会の
さまざまな層から代表を選出するとしています。
ベネズエラで制憲議会が設けられるのは初めてではなく、大統領の権限の強化を目的に1999年、
当時のチャベス大統領が設置し、現在の憲法を制定しています。制憲議会を招集するには新たな
憲法の制定を望むかを問う国民投票を実施することが憲法で定められていて、独裁色を強めていた
チャベス前大統領でさえ、その手続きを経ました。
しかし、マドゥーロ大統領は、今回、国民投票を実施せず、一方的に制憲議会の招集を決めたため、
野党側は「憲法にのっとらない独裁的な手続きによるもので選挙は無効だ」と反発しているほか、
アメリカ政府も、選挙は民主的ではないとして実施に反対する考えを示しています。
また、野党側は今月16日に非公式の国民投票を独自に実施した結果、750万人以上が参加し、
制憲議会の招集に98%が反対したと発表しています。
さらに、マドゥーロ政権は、この制憲議会が「いつ解散されるか」や「解散するかどうか」については
明確に回答しておらず、野党側は、この制憲議会が招集されることで、現在ある一院制の議会が
閉鎖されるおそれがあるなどと警戒しています。
今回の選挙の有権者数はおよそ2000万人で、投票は現地時間の30日午前6時から午後6時まで
(日本時間の30日午後7時から31日午前7時まで)行われ、即日開票されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170730/k10011080931000.html