名古屋市西区の女性(53)が今年6月中旬から行方不明になっていることが、捜査関係者への取材で分かった。
捜索願を受けた愛知県警は、この女性が突然消息を絶つ理由がないことなどから、事件に巻き込まれた可能性が
高いとみて捜査を開始した。

 関係者によると、女性は飲食店にパートで勤める傍ら、名古屋市を拠点にインターネット上の仮想通貨をやりとりする
ネットビジネスなどに関わっていた。6月18日午後、愛知県春日井市で開かれた投資ビジネスの講習会に参加。
仲間らに「知人男性と会う」と言い残して会場を去ったのを最後に、連絡が取れなくなったという。

 愛知県警などが行方を捜したところ、女性が同日夕、岐阜県大垣市のJR大垣駅で20代の知人の男性と会い、
男性の乗用車に乗っていたことが確認された。関係者によると、この知人男性と女性は、仮想通貨の取引に関する
事業を通じて知り合ったという。県警はこの男性を含む複数人から30日に任意で事情聴取を始めるとともに、
関係車両を捜索するなどして、女性が失踪した経緯を調べている。

 女性と同じマンションに住む10代の男性は「会えばあいさつしてくれる、明るく元気な人。1カ月ぐらい前から姿を見ていない」と語った。
別の階に住む女性は「気さくに話しかけてくれる、雰囲気のいい人。行方が分からないのは心配です」と話した。

(中日新聞) 2017年7月31日 09時00分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017073190085718.html?ref=hourly