毎日新聞 2017年7月31日 大阪朝刊

専門家「症状理解を」

 京都地裁で開かれている青酸化合物による連続殺人事件の裁判員裁判は、筧(かけひ)千佐子被告(70)の弁護人が全面無罪を主張しているが、今月の被告人質問で被告本人が突然殺害を認めた。公判の焦点として改めて注目されたのが、千佐子被告が患う認知症の影響だ。弁護側は「発言は信用できない」と強調する一方、検察側は「自分の意思で話した」と対立。専門家は「認知症を理解し、質問方法などに配慮すべきだ」と指摘する。【飼手勇介】

https://mainichi.jp/articles/20170731/ddn/041/040/017000c