6月の郵便、落ち込み過去最大、値上げの影響も
2017/7/31 20:00

 日本郵便が31日に発表した6月の引き受け郵便物数によると、はがきは前年同月比10.4%減の5億716万通だった。前年比の減少率は2007年に民営化してから最大。6月からはがきを10円値上げして62円にしており、発送が手控えられたことが影響した。

 減少した10%のうち6%分は、16年7月の参院選に伴う選挙用の郵便でこの底上げ要因が無くなった。残りの4%のうち2%分は自然減で、それ以外の2%分が値上げに伴う影響とみられる。

 日本郵便では値上げで年間300億円程度の増益効果があるとみている。郵便物の数の減少を値上げによる増収でどこまで補えるかが焦点だ。一方、宅配サービス「ゆうパック」はネット通販が引き続き好調で、前年比25.3%増の6713万個だった。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS31H2S_R30C17A7EE8000/