0001ばーど ★
2017/08/02(水) 07:03:06.37ID:CAP_USER9https://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/08/02/20170802k0000m040163000p/9.jpg?1
日本最古の花街とされる京都市下京区の「島原」で1日、芸妓(げいこ)らが世話になった人を回る「八朔(はっさく)」の行事が約30年ぶりに復活した。
新調された純白の打ち掛け姿の葵太夫(あおいだゆう)さん(30)が、禿(かむろ)と呼ばれる少女を伴って「おめでとうさんどす」とあいさつし、道行く人も古都の風情に魅了されていた。
八朔は旧暦8月1日の意味。祇園や先斗(ぽんと)町など京都の花街では現在、新暦の1日に、芸舞妓が日ごろお世話になっている人たちにお礼を言う風習がある。
島原は1589年に豊臣秀吉の許可で設置。1641年に現在の場所に移され、幕末には新選組も通うなど栄えた。
しかし、戦後になって市中心部から離れた立地などから廃業する店が続出。1980年代に八朔も途絶えた。
芸妓の最高峰・太夫を呼んで飲食できるお茶屋は現在、「輪違屋(わちがいや)」の1軒だけが営業している。
八朔が復活するきっかけは昨年、輪違屋に所属していた司(つかさ)太夫さん(55)が娘の葵太夫さんと共に独立し、太夫を派遣する置き屋「末広屋」を開業したこと。伝統復興への機運が高まった。
葵太夫さんはこの日、江戸幕府に大名らが白帷子(かたびら)で登城した儀式にならい、墨絵で竜が描かれた白打ち掛けで末広屋を出発。
輪違屋や料理店、旅館を訪ねた。同行した司太夫さんは「懐かしがってくれる人も多く、島原復活の第一歩になった。さらに町全体を巻き込んで盛り上げたい」と話していた。【澤木政輝】
配信2017年8月2日 06時00分
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170802/k00/00m/040/161000c