九州北部を襲った豪雨災害後、大量の泥水や流木が流れ込んだ有明海で、中華料理の高級食材として取引されるビゼンクラゲが不漁となっている。

 研究機関は、豪雨によって海水が貧酸素状態となり、クラゲが酸欠死した可能性があると指摘。クラゲ漁で副収入を得ていたノリ養殖業者は、相次いで休漁を決めている。

 ビゼンクラゲは、傘の部分に赤い模様があるのが特徴で、有明海沿岸地域で「あかくらげ」と呼ばれる。大きいものは直径約80センチ、重さ約20キロになるという。

 地元の漁業関係者によると、以前は網を破る厄介者だったが、中国の加工法を学んだ地元業者などが買い取るようになり、多くのノリ養殖業者にとって貴重な収入源になっている。

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