全国大会の優勝経験もある近畿大学ボクシング部で、29歳の男性監督が女子選手に性的嫌がらせをしていた問題で、大学はこの監督を2日付けで諭旨解雇の処分としました。

諭旨解雇の処分を受けたのは、2012年のロンドンオリンピック代表で、近畿大学ボクシング部の29歳の男性監督です。

大学によりますと、この監督は、去年の夏ごろから複数の女子部員に対し性的な行為を求めるような言葉をかけたほか、女子部員の肩をもむなどの行為をしていて、大学の調査委員会は、こうした行為をセクシャルハラスメントと認定したということです。

このほか、監督が複数の男子部員に対し、度を超した強いパンチを打つなど、パワーハラスメントを行っていたことも明らかになり、大学は2日付けで監督を諭旨解雇としたほか、ボクシング部の部長とヘッドコーチに対し、厳重注意処分としました。

大学の調査に対し、この監督は「自分の指導方法は明らかに間違っていた。学生に申し訳なかった」と話しているということです。近畿大学ボクシング部は、8年前に部員の2人が強盗傷害事件を起こしいったん廃部になりましたが、署名活動などで活動が再開され、現在は関西学生リーグの1部に所属しています。

今回の問題について大学では「監督個人の責任であり、部員の活動を妨げる理由はない」として今後もボクシング部の活動を存続し、指導者への研修を強化するなど再発防止に努めることにしています。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170802/k10011084691000.html
8月2日 17時01分