サッポロホールディングス(HD)は3日、米国の老舗ビールメーカー「アンカー・ブリューイング・カンパニー」を買収すると発表した。

 買収額は8500万ドル(約94億円)で、重点市場と位置付ける北米でのビール事業を拡大する狙いがある。

 アンカーは1896年設立の小規模醸造のクラフトビールメーカー。本社のあるサンフランシスコなど米西海岸を中心に「アンカースチームビール」などのブランドを展開しており、2016年12月期の売上高は約37億円だった。サッポロHDは8月末までにアンカーの親会社から全持ち分を取得して完全子会社化する。

 サッポロHDは06年、カナダ3位のビールメーカー「スリーマン」を買収するなど、クラフトビールを中心に需要が伸びている北米市場の開拓を進めている。尾賀真城社長は3日の記者会見で「有力ブランドを手にすることで相乗効果を生み出し、販売を伸ばしたい」と語った。

http://yomiuri.co.jp/economy/20170803-OYT1T50092.html