08月04日 13時01分

青森市にある障害者施設で40代の職員が、入居者から預かった現金およそ400万円を着服していたことが分かり、施設はこの職員を懲戒解雇の処分にしました。

懲戒解雇の処分を受けたのは、青森市の障害者グループホーム「藤ヨゼフハウス」に勤務していた、40代の男性職員です。

グループホームを運営する社会福祉法人によりますと、この職員はおととし7月から去年5月にかけて合計12回にわたって入居者3人の口座からあわせておよそ400万円を無断で引き出し、着服していたということです。

この職員は、入居者の金融機関の通帳などを管理し、必要に応じて生活費などとして渡していましたが、ことし2月に預かり金の報告が行われていないことを不審に思った別の職員が調べたところ、着服が発覚したということです。

職員は、施設の調べに対し、「遊興費や生活費に充てていた」などと話し、着服を認めているということで、施設はこの男性職員をことし5月26日付けで懲戒解雇の処分にしました。

職員が着服した費用は、すでに全額が利用者に返済されているということです。

施設を運営する社会福祉法人藤聖母園の三浦裕理事長は「人としての尊厳を傷つける許されない行為で憤りを感じている。関係者の皆さまに深くお詫び申し上げます」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6085778611.html