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新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の現地調査にあたっていたIAEA=国際原子力機関の調査団は、前回、2年前の調査で問題があると指摘した緊急時の安全対策などについて改善が見られるという認識を示しました。
調査を行ったのは、IAEAで原発の安全運転部門を統括するピーター・タレン氏など4人で、前回、2年前の調査で6号機と7号機について指摘した問題点の改善に向けた取り組みを確認しました。

前回は、緊急時の対応について各部署の手順を網羅した文書がないなど15の問題点を指摘しましたが、タレン氏は東京電力に対し「進捗(しんちょく)が不十分と判断される課題が1つもないことは喜ばしいことだ」と述べ、課題が改善されているという認識を示しました。

IAEAによりますと、7月31日から4日までの5日間でおよそ30人の社員から聞き取りをしたほか、放射性物質の管理状況や重大事故に備えた体制について重点的にチェックしたということです。

タレン氏は「前回指摘した15点の問題点のうち、8点は解決した。残る7点は満足できる進捗が見られたが、完全な解決にはさらに時間をかけて確認する必要がある」と話しています。

8月4日 20時16分