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[デトロイト 7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)は7日、今後本格化する新型EV「モデル3」の量産に向け、15億ドル相当の高利回り社債を発行すると明らかにした。

IFRによると、期間8年の無担保社債の発行を計画しており、7日から投資家向け説明会を開始する。

同社の発表を受け、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は同社の見通しを「ネガティブ」で確認。社債格付けは投機的(ジャンク)等級の「B─」とした。S&Pも同社の長期信用格付けを「B─」で据え置いた。

S&Pは声明で、年内の「モデル3」ローンチや「モデルS」と「モデルX」の増産によりコストが予想より膨らんだ場合、格付けを引き下げる可能性があるとした。

ムーディーズの格付けはジャンク等級の「B3」。見通しは「安定的」。

これまでにもテスラは転換社債を発行している。ただ、ジャンク等級の社債は今回が初めて。

「モデル3」への期待からテスラの株価は上昇しており、同社の時価総額はゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)やフォード・モーター(F.N)を上回っている。ただこれまで通年で黒字化したことはなく、同社株は空売り投資家のターゲットとなっている。

2017年 8月 8日 8:42 AM JST