千葉県船橋市がJR船橋駅周辺の渋滞緩和策として進めてきた「都市計画道路3・4・11号線」の整備が終了し、9日、全面開通した。

全長265メートルの道路は、1982年の計画策定から35年で開通にこぎ着けた。

 道路は、同市本町の本町通りから船橋駅南口に至る片側1車線。82年に市が策定した「船橋駅南口再開発事業」に組み込まれたが、経済状況の悪化から事業そのものが途中で行き詰まり、道路建設も遅れた。

 89年に道路単独事業に改め、用地買収交渉に入ったが、一等地であるため移転後も駅周辺での営業継続を望む事業主が多く、代替地の確保などに時間がかかった。道路の3分の2にあたる区間は2003年に開通したが、船橋駅寄りの92メートルは整備がずれ込んでいた。

 総事業費は56億6700万円。船橋駅の南側から駅に向かう主要道路はこれまで1本しかなく、交通量の分散が期待されている。
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