山から転げ落ちて山道を塞いだ風神石(昨年12月撮影、熊本県御船町で)=ふるさと発・復興志民会議提供
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熊本地震で山から転げ落ちた巨大な岩が、熊本県御船町のふるさと納税の返礼品として活用される。

山道を塞いで農家を悩ませていた巨大岩だが、撤去費用を捻出するためインターネットオークションに出品したことが話題となり、さらに砕いた岩を求める声が相次いだ。
関係者は「最初は迷惑だと思われていた岩が、地域住民が復興に向けて力を合わせる起爆剤になった」と手応えを語る。

岩は高さ3・5メートル、周囲12メートルの石灰岩。地震で山から転げ落ち、幅2・5メートルの山道を塞いだ。

岩が落ちた水越地区は約140世帯約370人の小さな集落。道の奥には栗林があるが、私道であるため行政による撤去が見込めず、昨年は収穫を断念した。
栗林を持つ農業の男性(84)は「岩を撤去するには巨額の費用がかかり、どうしようもないと諦めていた」と振り返る。

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2017年08月10日 17時41分
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