http://yomiuri.co.jp/science/20170809-OYT1T50097.html
 東京電力ホールディングスと理化学研究所は、理研のスーパーコンピューター「京けい」(神戸市)で、水力発電の発電量を上げる研究を始めた。

 京が半日先までの降雨量を高精度で予測し、水量に応じてダムの開閉を無駄なく行う新システムを開発する。

 2020年以降に東電の全ての水力発電所に導入を目指し、一般家庭約4200軒分の年間消費電力に相当する1500万キロ・ワット時を生み出すのが目標という。

 ダムは、河川の水位の高低差を利用して発電。降雨が続いて河川の増水が見込まれると、水位を安全に保つための放水に切り替え、発電を止める。水位が安定すると発電を再開する。

 操作は、一般の気象情報や自社の雨量計、河川流量計の数値を解析して予測した水位に基づいている。精度良く予測できるのは3時間先までで、発電の停止、再開のタイミングがずれて、本来見込める発電量を失っているという課題があった。

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