2017年08月13日 13時19分
清涼飲料水の自動販売機に、発信器を身に着けた迷子や認知症の高齢者が近づくと、感知して近くのタクシーに通知する「見守り自販機」システムの実証実験が、東京・墨田区内で始まった。

情報通信研究機構(小金井市)とアサヒ飲料(墨田区)が共同で、墨田、台東両区内に計6台の「見守り自販機」を設置。10日に墨田区内で行われた実験では、「迷子役」が自販機に近づくと、タクシー内のスマートフォンから「見守り対象接近中」との音声が流れることを確認した。スマホ画面に対象者の特徴が示され、運転手は発見すると画面をタッチして通報した。

 今後は同区内のアサヒ飲料の自販機約1300台のうち、約100台を見守り自販機として実験を重ね、2年後の実用化を目指す。実験に協力したタクシー会社の運転手男性(61)は「分かりやすい仕組みで、業務の支障にもならない」と話した。

http://yomiuri.co.jp/national/20170813-OYT1T50000.html
http://yomiuri.co.jp/photo/20170813/20170813-OYT1I50000-1.jpg