>>752
大蔵省内では、@官業および国有財産払い下げ、A財産税等の徴収、B債務破棄、Cインフレーション、D国債の利率引き下げ、が選択肢に上るなか、
GHQによる押し付けではなく、あくまでわが国自身、財政当局の判断として、「取るものは取る、返すものは返す」という原則に象徴される対応が決定されていった。

…(前略)…大蔵省として天下に公約し国民に訴えて発行した国債である以上は、これを踏みつぶすということはとんでもない話だ、
というような意見が勝ちを占めまして、おそらく私もその一人であったろうと思うのですが、これは満場一致の形で、取るものは取る、
うんと国民から税金その他でしぼり取る、そうして返すものは返す、こういう基本原則をとにかく事務当局で決めてしまいました。
その場で財産税という構想が出まして、議論を重ねました。この財産税は結局日本戦後の財政史上、国内混乱を起こした以外何ものでもないことになりましたが、
財産税の構想はその会合でたまたま議論が起こったものです。…(後略)… 

ってあるね。
人によってはこれは債務調整であって破綻はしていないという流れにしたかったのかもしれないが。