「事件の真相は分からないまま。忘れられない」。大阪府寝屋川市で中学1年の平田奈津美さん(当時13歳)と星野凌斗(りょうと)さん(同12歳)が殺害された事件は、13日で2年となった。

同級生は今年中学3年になり、2人の遺影を修学旅行に持参し、一緒に写真に収まったという。2人がそれぞれ遺体で見つかった現場にはこの日、花束や菓子が供えられ、手を合わせて冥福を祈る地域の人らの姿があった。

同級生の女子生徒(14)によると、6月に2泊3日の日程で長野県を訪れた修学旅行では、農業体験やラフティング体験などをした。

記念撮影する度に、友人らが2人の遺影を手にして一緒に写った。事件から2年がたち、周りで事件や2人のことが話題に上ることは少なくなっているという。女子生徒は、一緒にゲームで遊んだり映画のDVDを見たりしたことを「ふと思い出す」といい、「いまだに事件があったとは思えず、実感がわかない」と話した。

同府寝屋川市の無職、戸塚正樹さん(45)はこの日、平田さんが見つかった同府高槻市の駐車場と、星野さんが見つかった同府柏原市の竹林を訪れ、生きていれば15歳になる2人を思い、15本のユリの花をそれぞれ手向けた。

戸塚さんは事件前日の夜、寝屋川市内のコンビニで2人に「家に帰らんでいいんか」と話しかけていた。「もっと強く声をかけていれば、事件に巻き込まれなかったのでは」。後悔の念から今でも夜間に子供たちへの声かけを続けている。「天国で楽しく遊んで」。手を合わせた戸塚さんは心の中で、2人に語りかけた。【伊藤遥、村田拓也】

配信8/14(月) 8:30配信
毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170814-00000009-mai-soci

他ソース
【寝屋川中1男女殺害2年】
黙秘の被告、初公判日程決まらず 現場では知人ら献花「事件、忘れない」
http://www.sankei.com/west/news/170813/wst1708130032-n1.html