http://yomiuri.co.jp/world/20170813-OYT1T50108.html
 【ロンドン=角谷志保美】英政府は13日、欧州連合(EU)離脱交渉の重要議題について英国の立場を詳述した文書を週明け以降、順次公表すると発表した。

 英国は過去2回の離脱交渉で準備不足をEU側に指摘されてきた。8月下旬からの第3回の交渉に向け遅れを挽回するだけでなく、攻勢に転じたい考えだ。

 6月に始まった離脱交渉は交渉の「第1段階」と位置付けられる。「手切れ金」と呼ばれ、EUが英国に支払いを求めるEU分担金の問題や、現在は人やモノが自由に往来できる北アイルランド(英国)とEU加盟国のアイルランドとの国境管理問題といった離脱の条件が議題になっている。EU側は各議題について方針を文書で提示済みだが、英政府が示したのは一部のみで批判されてきた。