8月15日 4時15分
「ビッグベン」の愛称で親しまれているイギリス議会議事堂の時計台の鐘が、大規模な改修工事に伴い、4年後の2021年まで停止されることになり、建設されてから160年近い歴史の中で、最も長い期間、時を告げる作業を休むことになりました。
ロンドン中心部、ウェストミンスターにあるイギリス議会議事堂の時計台は、ビクトリア女王時代の1859年に建てられたもので、時を告げる鐘は「ビッグベン」の愛称で親しまれています。

このビッグベンについて、イギリス議会は14日、時計台の大規模な改修工事に伴って作業員の安全確保のため、今月21日の正午を最後に4年後の2021年まで鐘を鳴らすことを停止すると発表しました。改修工事そのものはことし初めから始まっていますが、今後、鐘を打つハンマーを固定して4つある時計の文字盤を洗浄したうえで修理する作業などを行うということです。

ビッグベンは、1983年から1985年にかけて行われた改修工事など、過去にも一時的に止められたことはありますが、今回は158年の歴史の中で最も長い期間、鐘の音が停止されることになります。ただ、大みそかや戦没者追悼の日など、国民的に重要なイベントや行事の際は特別に鳴らす予定だということです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170815/k10011100001000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_011
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