水銀による環境汚染や健康被害の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」が16日、発効する。鉱山での水銀産出から輸出入を経て使用、廃棄まで、すべての過程を国際的に規制する取り組みが始まる。

条約は前文で、水俣病の教訓と、同様の被害を将来発生させないことに言及している。水銀を含む体温計や電池などの製造、輸出入を2020年までに原則禁止し、水銀の大気や水、土壌への排出削減や適切な保管と廃棄を定めている。

9月下旬には、スイス・ジュネーブで第1回締約国会議を開催。確実な実施に向け、締約国の水銀にまつわる各種データの報告方法などについて議論する。

共同通信
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