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夏休みに合わせて各地の大学で開かれているオープンキャンパスには、学生生活の一部を体験しようと多くの高校生が訪れています。最近では、子どもと一緒に進路を考えようと参加する保護者が増えています。

神奈川県小田原市の国際医療福祉大学の小田原キャンパスで、16日に開かれたオープンキャンパスには、多くの高校生が訪れました。

このキャンパスには、看護師や理学療法士、作業療法士の資格を目指す学科があり、生徒たちは希望する学科に分かれて実際の講義を体験しました。

大学によりますと、オープンキャンパスに参加する保護者が年々増えているということで、16日も4割ほどの生徒が保護者と一緒に進路を見定めていました。

大学では、安心して子どもを通わせてもらおうと、保護者を対象にしたガイダンスも開き、国家試験の合格率や就職の支援状況などについて説明していました。

高校2年生の娘と訪れた母親は「子どもと親の見方は違うので、大学の雰囲気を親なりに肌で感じ取ってアドバイスできればと思った。受験するのは娘だが、一緒に進路を考えていきたい」と話していました。
これに対し、娘は「母は自分のことをいちばんわかってくれている存在なので、一緒に来てもらえると心強い」と話していました。

民間の研究所・ベネッセ教育総合研究所が去年、全国の大学生を対象に行ったアンケートでは、「保護者のアドバイスや意見に従うことが多い」と答えたのは、「どちらかというとそれに近い」を含めて49.7%で、8年前に比べて9.6ポイント増えました。
研究所は、オープンキャンパスに参加する保護者が増えている背景には、こうした若い世代の考え方の変化があるのではないかと分析しています。

国際医療福祉大学小田原保健医療学部の黒澤和生学部長は「子どもと保護者の距離が近く、関係が良好なため、進路についても親が相談相手になっているように思う。大学としても、保護者への情報提供も意識したオープンキャンパスにしている」と話していました。

8月16日 16時03分

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