長崎県松浦市沖の伊万里湾で起きた赤潮は、確認から約1か月が経過した17日現在も終息していない。

同市は養殖トラフグ生産量日本一を誇るが、すでにトラフグやハマチなど約42万匹の被害が確認されており、被害の広がり具合によっては、価格の高騰も懸念される。漁業者らは、休日返上で防除剤の散布や死んだ魚の回収などの対応に追われている。

「今年は順調に育っていたのに、赤潮でこのありさま。がっかりだ」

今月中旬、トラフグの養殖が盛んな同市鷹島町。家族で経営している組合員の男性(51)は肩を落とした。

同湾では7月13日に赤潮が県によって確認された。男性が育てていた稚魚4万匹はほぼ死滅し、成魚4万匹の半数が死んだ。生き残った成魚にもこの半月、ほとんど餌を与えていない。赤潮は水面近くに滞留するため、餌を目当てに魚が浮かび上がると危険だからだ。男性は「このままでは餓死して、さらに損害が大きくなる」と心配する。

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緑色に濁った海面(12日午後、長崎県松浦市沖の伊万里湾で)=津江秀晃撮影
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伊万里湾で防除剤を散布する漁業者ら
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伊万里湾 地図
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2017年08月17日 17時55分
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