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2017/08/18(金) 08:24:45.46ID:CAP_USER9【ベルリン=宮下日出男】欧州を今夏、見舞った熱暑や干魃(かんばつ)の影響が各地で広がっている。相次ぐ山火事への対応に当局は追われ、収穫時期を迎える農産物への打撃も深刻化。農家が悲鳴を上げている。
「最悪の事態は免れた。幸い犠牲者もいない」
ギリシャのチプラス首相は16日、首都アテネ近郊の保養地周辺で起きた山火事の鎮圧を受け、安堵(あんど)の表情を見せた。約4日間に及んだ火災では多くの住民が避難し、住宅も被害を受けたが、死者は出なかった。
ただ、ギリシャでは13日以降、これ以外にも数十カ所で山火事が発生し、なお続く火災もある。一部は放火の疑いもあるが、高い気温や乾燥のため、強い風にあおられ、火が広がりやすい環境にある。
欧州は5月以降、熱波による影響を断続的に受けており、8月上旬には南欧やバルカン半島の各地で40度前後を記録。6月に60人以上が死亡したポルトガルやフランス南部でも山火事がなお相次いでいる。
一方、猛暑や干魃は農業にも打撃を与えている。AP通信が伝えた地元研究機関の試算によると、セルビアでは収穫前のトウモロコシの約6割が壊滅状態となった。ある農家は「銀行に借金があるのに、だれがこの損失を補ってくれるんだ」と嘆く。
このほかチェコでもトウモロコシの収穫が例年の約半分に落ち込むとされ、ハンガリーやボスニア・ヘルツェゴビナでも穀物の生産に影響が出ている。
イタリアでも被害は深刻のようだ。業界団体によると、ワインに使うブドウの収穫に影響が出ており、ワイン生産が前年比で最大15%落ち込むとされる。品質保持のため、地域によっては、収穫時期を例年よりも10〜20日間前倒しする農家も出ている。
近年は欧州で猛暑が続くことが目立つだけに、あるワイン・メーカー関係者は「ブドウの収穫のタイミングはもう一定でなく、つねに気象に注意しなくてはならない」と悩ましげだ。
欧米メディアによると、このほかイタリアでは、オリーブの収穫も約3割減少し、牛乳の生産にも影響が出るとも伝えられ、農業分野の損失は数十億ユーロに上る可能性も指摘されている。
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/170817/afr1708170027-s1.html
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