けがしたキリンの「ユズ」に心配の声 盛岡市動物公園

 盛岡市動物公園で飼育されている雌のキリン「ユズ」が、脚にけがを負ったまま展示される状況が長引き、来園者らから心配の声が寄せられている。
 治療が続く中、7月には出産した。
 辻本恒徳園長(56)は18日、「完治にはかなりの時間がかかるが、専門家などと協力し最善を尽くしたい」と取材に話した。

 辻本園長によると、9歳のユズは6月ごろから左右の後ろ脚にある擦り傷が悪化し、長さ約30センチ、幅約15センチの長方形に皮膚がめくれている。
 昨年12月ごろから、両前脚の関節の周囲が腫れた状態も続く。

 妊娠中は治療効果が高い成分の強い薬は使えなかった。
 辻本園長は「漢方薬による改善がみられており、このまま続けたい。来園者の方々にも応援していただければ」と話している。

 青森県むつ市から3人の娘と訪れたパート、石田千春さん(44)は「かわいそう。早く治って」と心配していた。

産経ニュース 2017.8.18 17:25
http://www.sankei.com/life/news/170818/lif1708180015-n1.html