「対応不十分」が過半数=白人主義者問題で大統領対応−米調査
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017081800725&;g=int

 【ワシントン時事】米公共テレビ(PBS)は16日、南部バージニア州で起きた白人至上主義者らと反対派による衝突に関し、トランプ大統領の対応は「不十分だった」と考える人が52%に上ったとする世論調査結果を公表した。「十分だった」は27%だった。
 12日の衝突後、トランプ氏は「憎悪と偏見と暴力の表れを最も強い言葉で非難する」と表明したが、白人至上主義者には触れなかった。批判を浴び、14日に「人種差別は悪だ」と明確にする声明を改めて発表。ところが、15日には白人至上主義者と反対派の「双方に非がある」と発言し、反発が広がった。
 14、15の両日、1125人を対象に行われた同調査によると、トランプ氏の対応を「十分」と答えたのは、黒人で13%、白人でも31%にとどまった。調査機関の担当者は「黒人がトランプ氏の対応を不十分と感じるのは驚かないが、白人もトランプ氏の味方ではない」と解説した。
 バージニアの騒乱は、公園に建つ南北戦争の南軍将軍の像をめぐり、地元当局による撤去計画への抗議行動が発端となった。PBSの調査では、この種の像について、62%が「歴史的な象徴として残すべきだ」と回答し、「不快であり、撤去すべきだ」の27%を大きく上回った。 (2017/08/18-14:26)