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2017/08/19(土) 09:53:14.36ID:CAP_USER91980年代後半から約20年にわたり南極で活躍し、現在はつくばエキスポセンター(茨城県つくば市吾妻)に展示されている小型雪上車が、元隊員らの手で走行可能な状態に復元された。
今月19、20日の2日間、デモ走行の見学や、停止した車内に乗れるイベントが行われる。
雪上車は「SM25S」と呼ばれる型式。全長約3・9メートル、幅約2・2メートル。小型トラックのような形で、後部は幌ほろが付いている。軽量なため海氷の上も走ることができる。88年から2007年まで、昭和基地周辺で資材運搬や観測活動に使われ、走行距離は約1万キロ・メートルに及んだ。11年4月に南極観測船「しらせ」が持ち帰り、同センターで譲り受け、屋外展示していた。
数年間も南極で放置されていたため、フロントガラスが割れ、幌も破れるなどしていたが、展示を知った県内在住の元隊員らの間で「走行できる状態に復元しよう」との機運が盛り上がり、昨年10月からエンジンや操縦系の修理、無限軌道の改良など、本格的な作業を進めてきた。
復元を終えた雪上車はガラスや幌も交換され、塗装も一新。ただ、操縦系は複雑な部品交換が間に合わず、紙製の箱に回路を入れてスイッチを付けたコントローラーを自作した。タンク内には南極で入れた燃料が半分残っていたが、今も問題なく使えるという。
17日に開かれた報道機関向けの説明会では、力強いエンジン音を響かせてセンターの裏庭を走行した。操縦にあたった元隊員で、復元に尽力した国立環境研究所主席研究員の中島英彰さん(54)は「第31次観測隊に参加し、新車状態だったのを操縦した。復元できて感激している。見学する子どもたちに、日本の観測隊が成した偉業を感じてもらえれば」と話している。
デモ走行は、19日が午前10時半と同11時半の2回、20日は午前10時半、同11時半、午後3時半、同4時半の4回を予定している。
問い合わせは同センター
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