「みちびき」搭載のH2Aロケット打ち上げ

毎日新聞 2017年8月19日 14時33分(最終更新 8月19日 14時41分)

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打ち上げられるみちびき3号機を載せたH2Aロケット35号機=JAXAの中継から

 日本版GPS(全地球測位システム)の構築のため、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日午後2時29分、政府の測位衛星みちびき3号機を載せたH2Aロケット35号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。

 みちびきは米GPSと組み合わせることで、測位誤差を現在の約10メートルから最高で6センチ以下に縮めることができる。政府は当面、4機体制での運用を計画。最後の4号機を10月にも打ち上げ、来年度に測位サービスを始める予定だ。

 3号機は赤道上空にとどまる静止衛星で、その他は交代で日本上空をカバーする「準天頂衛星」。現在利用している米GPSなどでは障害物となるビルや山などに影響されず測位できる。自動車やトラクターの自動運転、ドローン(小型無人機)の物資輸送などへの応用が期待される。【酒造唯】

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