大人気で供給が追い付かない製品もある加熱式タバコ。
アイコス(IQOS)、グロー(glo)、プルーム・テック(Ploom TECH)の三大加熱式タバコは、それぞれどんな機能を持ち、どんな吸い心地、使い心地がユーザーを惹きつけているのか。
2ヵ月にわたって3種類を「吸い比べ」した筆者が詳しく報告する。

● 筆者を唸らせた加熱式タバコは? 個人的なテスト結果を中間報告

最近、カバンが重くてしようがない。タバコが重いのである。
3種類の加熱式タバコ機器とそれぞれ2、3個のタバコパッケージ、おまけに充電器まで持ち歩いているからだ。

3種類の加熱式タバコが出そろって、なんとか全部入手できたのが6月末だから、全種類を試飲(試吸)してからほぼ2ヵ月経過した。
そろそろ一つに絞る時期である。
個人的なテストの中間報告をしておこう。
発売順に3方式の形状、重さ、大きさ、特徴を記しておく。
カタログ数値ではなく、実測した。

「アイコス」(IQOS)はフィリップ・モリス(本社アメリカ)の製品で、日本で大量に発売された最初の加熱式タバコだ。
タバコの葉を燃やさず、充電池で熱した器具(金属ブレード)によって加熱し、タバコ葉の蒸気を吸うという仕組みである。
燃やさないのでタール(黒褐色の有害物質の液体)や一酸化炭素が出ないか、非常に少なくなるという触れ込みだ。
メーカーの資料には有害物質を90%カットしている、と書いてある。

アイコスの本体は充電器とホルダー(葉巻のような形の加熱器)で構成されているので、けっこう重い。
本体の重さは119.6g(うちホルダーが20.1g)もある。本体の大きさは、 高さ113mm×幅52mm×奥行き10mmから20mmだ。
奥行きに差があるのは、曲面で構成されたデザインだからだ。
手に馴染みやすい。ホルダーはタバコのスティックを挿入する葉巻状のもので、高さ(長さ)94mm、直径は最大で14mmだった。

タバコ葉の銘柄は「マールボロ」で、アイコス専用の製品が6種類発売されている。
パッケージ1箱20本入りで21.8g。箱の大きさは高さ48mm×幅73mm×奥行き14mmと小さい。
タバコ(スティック)1本の重さは0.8g、長さ45mm×直径7mmだ。
ふつうのタバコの半分に近い長さである。

これをホルダーに挿入する。
ホルダーには電熱器の金属ブレードが入っており、ここに差し込むと加熱され、タバコ葉が蒸し焼きになって蒸気とともにニコチンを吸入することになる。
1箱460円だから、普通の「マールボロ」と同じだ。

燃えているわけではないので、スティックが灰になって容積が減ることはない。
ホルダーで加熱する時間はホルダーの電気がなくなるまでの時間で、約6分間である。
6分もあれば十分だ。ちょうどふつうのタバコ1本を喫する時間と同じくらいか、やや長いだろう。よく計算されている。

燃えてはいないが、吸殻(と言っていいのか)を見ると紙の部分がときどき焦げているので、多少の一酸化炭素と有害物質は出ていることがわかる。
燃えカスではないとはいえ、少し焦げているのでゴミ箱に捨てるのははばかられる。

肝心の味だが、6種類の製品を全部試してみた。
味は大きく2種類に分かれている。普通のタバコ系3種類、ミント・メンソール系3種類だ。
普通のタバコ系は独特の味で、ポップコーン臭と言う人が多いが、慣れると普通のタバコのように感じる。
ポップコーン臭がいやだという人は、ミント・メンソール系を選んでいるようだ。

● アイコスの難点は本体が重いこと 第2世代は充電タイミングがわかりやすい

アイコスの難点は、本体が重いことだ。119.6gである。
筆者のスマホは139.1gだから、同じくらいだ。
ズボンのポケットに入れると確実に型崩れする。

写真:大人気の加熱式タバコ3種類、右からアイコス(IQOS)、グロー(glo)、プルーム・テック(Ploom TECH)。
吸い心地・使い心地を徹底検証した。
http://i.imgur.com/lEmY9FM.jpg 

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170820-00139206-diamond-bus_all

※続きます