※続きです

● 最後発のプルーム・テックは 先行製品とはまったく違う発想

そしてわが国のJT(日本たばこ)が最後発として東京で発売開始したのが「プルーム・テック」(Ploom TECH)である。
これは先行する2社とはまったく違う発想の製品だ。

ボールペンのような形状の棒が本体である。
本体は2つに分かれ、バッテリー側の棒の重さが10.5g、タバコのカプセルを入れた使い捨てカートリッジが7g、計17.5gしかない。
これしかないのである。長さは本体のバッテリー側63mm、使い捨てカートリッジ側70mm、接続して全長130mm、そして直径9mmだ。
まさしくボールペンサイズである。接続はオスメスのねじ式だ。

タバコ・カプセルは1箱5個入りで発売されている。
パッケージは17.8g、大きさは箱の高さ97mm×幅56mm×奥行き15mmとタバコのパッケージに合わせているが、カプセルは1個0.6g、長さ24mm、直径9mmの小さな円筒である。
箱にはちょうど5カプセル分のカートリッジが一つ付いている。1箱460円。1カプセルは50回吸って終わるので、だいたいタバコ20本と同等だと考えられる。

プルーム・テックのカプセルには「メビウス」由来の粉が入っている。
使い捨てカートリッジには、グリセリン(保湿、保存、甘味)、プロピレングリコール(保湿、殺菌)、トリアセチン(溶媒、保湿)、水が入っていて、バッテリーを作動させて液体を瞬間的に気化する。
そのガスをカプセルのタバコ葉の粉を通して吸い込むというわけだ。もちろんタバコのニコチンが標的である。
ボールペンのように胸のポケットに入れて持ち歩く。
3種類ではもっとも持ち歩きやすい。吸い込むときだけ電源がオンになるので、充電のスパンは長い。充電器はUSB接続だ。

味だが、3種類あり、普通のタバコ系1種類、ミント・メンソール系2種類である。
前者は若干のアルコール臭を感じる。グリセリンの味だろう。
したがって、慣れるまでは時間がかかるだろうが、ミント・メンソール系なら普通のタバコとあまり変わらない。
アイコスやグローと違い、タバコ葉や紙を加熱することはないので、タールや一酸化炭素は99%減少しているとメーカーは言っている。
タバコ葉と紙を加熱していない分、グリセリンの甘い味が他の2種類より強いように思う。

プルーム・テックは軽くて小さく、携帯にはいちばん便利だ。
ただし、ボールペンをくわえているようなスタイルが気になる。
気にはなるが、これも周囲は関心をもたないかもしれない。

最大の利点は、ゴミがほとんど出ないことである。
タバコ1箱分で、小さな使い捨てカートリッジ1個とカプセル5個しかゴミは出ない。
樹脂製だと思われるので、だいたいどこの自治体でも燃えるゴミである。

バッテリー側の棒が本体だが、製造が追いつかず、いちばん入手しにくい。
しかし、どういうわけか互換性のあるバッテリー棒が大量に出回っていて、筆者もそれを使用している。
正規品はまだ抽選に当たらず、購入できていない(8月の抽選にもはずれた!)。
純正カートリッジとカプセルは、通販か専門店でいつでも購入できる。

★レギュラーは1種類しかない。ミント・メンソール系では弱いほうが筆者には合う。

● 共通の利点はタールがほとんど出ないこと 加熱式タバコにしてから頭痛が消えた!

そろそろ1つに絞ろうと思いつつ、まだ結論が出ない。
したがって3種類の機器とタバコのステッィクやカプセルを全種類持ち歩くはめに陥っているわけだ。
充電器は共用できるので1種類だが、まとめるとかなり重く、かさばるのだけれど。
3種類に共通する利点だが、やはりタールがほとんど出ないことにある。
私は40年以上、頭痛に悩まされてきた。

バファリンを常時携帯し、毎日のように起きる頭痛に対応していた。
ところが、加熱式タバコに変えた日から、なんと一度も頭痛が起きていない。
頭痛はタールが原因だったと思われる。これは、最大のメリットとなった。

【本稿は個人的な体験を元にしており、科学的な根拠はない。
加熱式タバコの人体に与える影響がデータとして明確になるのは、何年も先のことだろう。
吸引は自己責任で。周囲に迷惑をかけないように】

※以上です